ひらく、積ん読、かさねとく。

ただの読書録って言ったじゃない

2015-01-01から1年間の記事一覧

【メモ】「離脱・発言・忠誠」(2005),A.O. ハーシュマン,矢野修一 訳 ②

第二章 離脱 離脱は、怠慢な経営に対し収益の低下という罰。従来の考えによる競争では、一時的で治すことが可能な過失からの回復を手助けする余地がない。「正常な」状態から逸脱した企業を競争はどのように戻せるのか。 離脱の機能 ・ 購買量が価格に依存 →…

【メモ】「離脱・発言・忠誠」(2005),A.O. ハーシュマン,矢野修一 訳 ①

第一章 序論と学説的背景 経済学における、とりかえしのつく過失(repairable lapses)の看過。需給の変化がない場合にも、極大化能力・エネルギーの喪失を原因とする業績低下があるが、企業の衰退や過失にも何らかの合理的理由があるものと解釈し、過失から…

【抜粋】「贈与論 他二篇」(2014)マルセル・モース,森山工訳 ③

p.393 結論倫理に関する結論“わたしたちの倫理にして見目も、(中略)贈与と義務と自由とが混ざり合った雰囲気のなかに、相変わらずとどまっている。何もかも売り買いという観点だけで分類されるまでにはまだなっていない。Ralph Emerson On Gifts and Prese…

【抜粋】「贈与論 他二篇」(2014)マルセル・モース,森山工訳 ②

ゲルマン世界「全体的給付の体系」法的・政治的・経済的・宗教的体系“クラン(特定の始祖から男系もしくは女系による単系の共通出自をたどると認知している人々の集団)どうし、家族どうし、個人どうしがあらゆる種類の給付と反対給付を絶えず交わし続けるこ…

【抜粋】「贈与論 他二篇」(2014)マルセル・モース,森山工訳 ①

p.37 ギフト、ギフトギフト(gift)の意味、「贈り物」と「毒」給付の典型は飲み物の贈与“贈与はもっぱら飲み物をみんなで一緒に飲むとか、酒宴を奢るとか、お返しの酒宴を開くとかといったかたちでなされるわけだけれども、こうしたときほど、贈り物が善意…

【抜粋】「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」(2010),ティナ・シーリグ

第5章 P.114〜リスクは基本的に五種類に分けられるようです。身体的リスク、社会的リスク、感情のリスク、金銭的リスク、知的リスクです。(略)わたしはよく、自分のリスク・プロファイルを描いてみるように勧めます。ほんの少し考えるだけで、自分がどの…

【メモ】「思考の整理学」(1983),外山滋比古

どうしてこの本を読みたいと思ったのか、 自分でもよくわからないうちに、 図書館でリクエストがかけられていた。 読んでみてこれは…!と思って、 過去の自分の仕掛けに喜んでみたりもする。 “発想が扱うものは、周知、陳腐なものであってさしつかえない。そ…