ひらく、積ん読、かさねとく。

ただの読書録って言ったじゃない

研究

【メモ】「離脱・発言・忠誠」(2005),A.O. ハーシュマン,矢野修一 訳 ②

第二章 離脱 離脱は、怠慢な経営に対し収益の低下という罰。従来の考えによる競争では、一時的で治すことが可能な過失からの回復を手助けする余地がない。「正常な」状態から逸脱した企業を競争はどのように戻せるのか。 離脱の機能 ・ 購買量が価格に依存 →…

【メモ】「離脱・発言・忠誠」(2005),A.O. ハーシュマン,矢野修一 訳 ①

第一章 序論と学説的背景 経済学における、とりかえしのつく過失(repairable lapses)の看過。需給の変化がない場合にも、極大化能力・エネルギーの喪失を原因とする業績低下があるが、企業の衰退や過失にも何らかの合理的理由があるものと解釈し、過失から…

【抜粋】「贈与論 他二篇」(2014)マルセル・モース,森山工訳 ③

p.393 結論倫理に関する結論“わたしたちの倫理にして見目も、(中略)贈与と義務と自由とが混ざり合った雰囲気のなかに、相変わらずとどまっている。何もかも売り買いという観点だけで分類されるまでにはまだなっていない。Ralph Emerson On Gifts and Prese…

【抜粋】「贈与論 他二篇」(2014)マルセル・モース,森山工訳 ①

p.37 ギフト、ギフトギフト(gift)の意味、「贈り物」と「毒」給付の典型は飲み物の贈与“贈与はもっぱら飲み物をみんなで一緒に飲むとか、酒宴を奢るとか、お返しの酒宴を開くとかといったかたちでなされるわけだけれども、こうしたときほど、贈り物が善意…